「海外で働きながら日本の通信制大学に入学して、卒業資格を得たいが可能なのか?」という質問をいただきました。
通信制大学は、学校に通うことなく、どこでも学習が出来るのが魅力です。自宅やカフェなど自分の好きな時間に好きな場所で学習が出来るので、可能であれば海外に住みながら学習したいという方も多いのでしょう。
ただし、海外在住者の入学が可能な大学は多くありません。このページでは、海外在住者でも入学可能な通信制大学とその条件をまとめたので、参考にしてくださいね。
基本的に日本の通信制大学では国内在住の方を対象としています。海外在住者は対象となっていない場合がほとんどです。しかし、条件が揃えば、海外在住の方でも通信制大学に入学することは可能です。学校毎の条件は以下の通りです。
海外在住で入学可能な通信制大学一覧
早稲田大学人間科学部eスクール
講義科目をオンデマンドで配信する新しいタイプの通信教育課程で、インターネット環境があれば、日本国外からも授業の受講が可能です。
eスクールは日本でのスクーリングなしで卒業が可能なカリキュラム構成で、これまでも海外在住者の方たちが現地在住のままで学位取得を実現してきました。
入学試験は海外在住者の場合、一次選考(書類選考)・二次選考(面接試験)ともに現地での受験が可能です(面接試験はSkypeによるオンライン面接をおこないます)。
武蔵野美術大学通信教育部
入学する際には日本国内に保証人が必要です。
また、日本語が出来ること。Webで試験を実施するため、パソコンを持っていて、安定したインターネット高速通信が可能なこと。
さらには、スクーリングは日本国内のみの開催なので、一時帰国が必要です。教材・事務手続等すべての郵便・宅配物の送付先は日本国内に限定されています。
日本国内に事務手続きなどが出来る代理人が必要で、また日本円で振込ができる金融機関の口座を日本国内に持っていることが条件です。
法政大学通信教育部
日本国内在住の成人の保証人が必要です。
教材は海外まで直接発送してもらえますが、単位修得試験と卒業に必要なスクーリングは、日本国内の会場のみですので、一時帰国が必要になります。
外国籍の方の場合は、N2、N1の合格を証明する書類が必要で、海学校教育における12年の課程を修了していることが入学条件となります。
武蔵野大学 通信教育部
海外在住者であっても入学は可能です。ただし、日本国内に保証人が必要などの要件があります。
その他に、日本語が使用でき、学習に必要なパソコン環境を満たすパソコンを所有していること。日本国内に入学手続及び入学後の事務手続等を代行できる代理人がいること。スクーリングは日本国内(本学のみ)で実施するため、これに出席できること。などの条件があります。
日本大学通信教育部
海外在住者であっても入学は可能です。
ただし、単位を修得するための科目修得試験やスクーリングへの参加は必須で、これらは日本国内でのみ実施されています。
大手前大学通信教育部
海外在住の方でも入学は可能です。
ただし、手続書類やテキストなどの海外への発送はしてくれないので、日本国内に書類を受け取れる住所が必要です。
スクーリングと科目修得試験については国内のみで開催です。
京都橘大学通信教育課程
海外在住の方の入学は可能です。パソコン環境さえ確保できれば場所や時間を選ばずに受講可能です。
ただし、スクーリングは京都で開催されるので、これに出席しなければなりません。また、海外在住者には事前確認が必要になる場合があります。
創価大学通信教育部
海外在住者でも入学は可能です。
入学手続きは必ず本人の確認が必要で、本人確認が出来ない場合は入学が出来ません。
教科書の発送については、海外まで届けてくれますが、スクーリングと科目修得試験については日本国内のみでの開催となります。
海外在住者でも入学できる通信制大学はいくつかありますが、入学が可能でもスクーリングや科目修得試験を日本国内でのみ実施している大学が多いので、一時帰国が余儀なくされます。そういう意味では、早稲田大学人間科学部eスクールでは、スクーリング無しで受講でき、また実際に海外在住で卒業された方も多いようですので、安心かもしれません。参考にしていただけたら幸いです。